お知らせ
環境月間について
スタッフ日記6月は、環境基本法で「環境月間」、6月5日は「環境の日」と定められています。
これに関連して、国民の環境保全に関する意欲を高めるために、様々な
取組が国、地方自治体などで実施されています。
今年度は、「心地よい暮らしのため今できる選択を」をテーマにしています。
私達人類は、今 1.気候変動、2.生物多様性の損失、3.汚染 の
3つの危機に直面していると言われています。
私達個人でできることは限られていて、非常に小さいですが、この時期
身近な情報を吸収して考えて行くことが大切と思います。
水道水ができるまで
スタッフ日記日常生活で空気と同じく意識することのない水道水は
どのようにして作られているのでしょうか?
水道水は、湖や川、地下水から取っています。
まず、木の葉や砂などの大きなゴミを取り、塩素を加えて
アンモニア臭などを除きます。
次に化学的な処理法により、ニゴリなどを沈めて取ります。
再び塩素を加えて消毒します。これらの方法でニゴリは
取れますが水に溶けている洗剤、農薬などは十分に取れません。
そこでオゾンで臭いを取ったり、活性炭で洗剤、農薬などを
取ります。これらの方法を高度浄水処理方法と言います。
尚、浄水場から家庭のでの距離が比較的短いヨーロッパ
などでは、塩素消毒をせず、オゾンで書毒している国も
あります。
水の環境
スタッフ日記水の環境は、1950年代中頃から悪化しましたが、1970~1980年代の
排水処理の改善と下水道の普及により改善されて河川水などの汚染は
全国でもあまり見られなくなりました。
しかし実際の河川水の多くには、生活排水などを処理した水を含ん
いると考えられます
同様に、湖沼、湾でも処理された排水が含まれていると言っても良い
でしょう。汚染物質とは水に溶けている物質の他に溶けずに存在して
いる物、更に大腸菌、重金属、その他有機、無機化合物があります。
生活様式の変化により、水に含まれる物質の種類、量は今後さらに
変化して行くと予想されます。
私達の生活環境を、これからも守り続けて行くためには、水の環境の
継続的な調査と、更なる技術開発、法的な整備が求められていると
思います。
地下水の利用
スタッフ日記日本では、上下水道が整備されていて、多くの人が上水道の水を飲んでいます。
この上水道の約50%がダムの水であとは、河川水、湖沼水、地下水と続きます。
アメリカ、ヨーロッパなどでは上水道の供給の大半を民間企業が担っています。
河川水は滞留時間が長いなど、地下水と比べて飲料水として利用するには、課題も
少なくありません。
開発途上国の中には、上水道が十分に整備されていないため、井戸水を利用したり
販売されているボトル入りの水を飲む国もあります。
日本で実感することは少ないですが、改めて安全な水の大切さを感じます。
地下水について
スタッフ日記世界中の1/4の人が地下水を飲んでいると言われています。
日本でも世界でも地下水が大きな役割を担っています。
日本人は、水を1日1人当たり約250~330ℓの水を使うと言われています。
日本では以前、鉱山や金属精錬所以外にクロムと言う有害物質を含んだゴミを
埋めたためで土が汚染され、その結果として井戸水が使えなくなった所が
ありました。
日本では、1957年に水道法が公布され、安全な水を供給するために
有害物質、大腸菌など51項目の水質基準が定められ定期的に検査・確認
されています。
この基準に適合しないと水道水として供給できません。
水道の基盤強化を図るために2019年に改正水道法が施行されました。
これは、市町村の水道局などが長期的な観点から施設の定期的更新に
努めることや収支の見通しの作成・公表に努めることが定められています。
私達の生活に無くてはならない水を考えてみるのも大切ですね。